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登場人物
・藤美 初音(ふじみ はつね)♀ 25歳
何をしても不幸な女性。そろそろ結婚したいとは心の中では思っているが甘えベタなために素直になれない故に現在は彼氏も旦那もいない。独身。趣味は読書と人間観察。過去にいい思い出がないため、自分への好意には鈍感。
・高野 竜三(たかの たつみ)♂ 20歳
リーダーシップの塊。周りからの信頼が厚いため、疑われることを知らない。藤美の行動に理解できずに内心イライラを隠せないが、いつの間にかそれが好意に変わる。実はオカン系男子。
・高野 隆臣(たかの たかおみ)♂ 25歳
人よりちょっとできる営業マン。そのため、友達と、言うよりもみんなのお兄ちゃん。ほんとうはフレンドリーにしてくれる人が欲しくて藤美に声をかける。そこで垂直な感想を述べる藤美に好意を持つ。竜三とは兄弟。
・保泉 秋南(ほずみ あきな)♀ 25歳
藤美の友達。だいぶ若く見られるほどの童顔。少なくとも見た目は女子高生。結婚しているが子供はまだいない。料理下手で、得意料理はカレーという名のダークマター。
・保泉 勝汰(ほずみ しょうた)♂ 28歳
秋南の旦那。秋南のことを溺愛しているが、藤美と隆臣の上司であるため、この二人のことを気にかけている。料理上手で、秋南の料理を毎日食べても秋南の事を想うだけで笑顔になれる狂人。
配役(♂:3、♀:2)
藤美 初音:♀:
高野 竜三:♂:
高野 隆臣:♂:
保泉 秋南:♀:
保泉 勝汰:♂:
初音M「恋愛なんてするだけ無駄だと思った」
竜三M「知るだけ無駄だと思った」
隆臣M「その心に触れるだけ無駄だと思った」
秋南M「お節介を焼くだけ無駄だと思った」
勝汰M「足を踏み込むだけ無駄だと思った」
初音M「それぞれの思いがあって、それぞれの気持ちがあって」
竜三M「その心に何を思っているのかすら知らないまま」
隆臣M「ただ無遠慮に足を突っ込んで、かき乱して」
秋南M「私の言葉に耳を傾けて、うなづいてくれる彼女が私は好きで」
勝汰M「彼女が気にかける人たちだから、それとも自分のただの好奇心か?」
初音M「私たちがたどるのは私たちが知りえない物語のような未来」
全員で「(せーの)台本名」
初音「高野さんはさ、いい人止まりで終わっちゃう人ですか?」
隆臣「・・・え?」
初音「だって、すごく」
初音「秋南?」
秋南「わーっ!!初音ちゃん久しぶり!!」
初音「うん、久しぶり」
秋南「元気だった?最近全然連絡してくれないから本当に私寂しかったんだからっ」
初音「ああ、うん、ごめんね。」
秋南「もう・・・それで?急に呼び出して、どうしたの?」
初音「うーん・・・じつは・・・友達、ができてさ」
秋南「・・・えっと、いいことだね?」
初音「それが・・・男の人なんだよねぇ・・・」
秋南「・・・っえ?!」
初音「え、ちょ・・・秋南、声大きいってば」
秋南「あ、ご、ごめんねっ。・・・え、でも、友達・・・なんだよね?」
初音「そうなの。でも男の友達なんて初めてだから・・・どうしたらいいのかわからなくて」
秋南「え?でも勝汰くんだって・・・」
初音「保泉さんは保泉さんだよ。秋南の旦那であって、私の上司・・・ほんと、世間って狭いよね」
秋南「あはは、あの時は私もびっくりしたけどねー!まさか勝汰くんの会社で初音ちゃんが働いていたなんて!」
初音「友達って言うには、ちょっと・・・。おこがましいというかなんというか・・・」
秋南「そんなこと・・・。あ、それで、その友達っていうのは?」
初音「えっと・・・・高野、くん・・・なんだ・・・」
秋南「・・・っえぇ?!」
初音「ちょ、秋南っ、だから声が大きいってば!!」
秋南「驚かないほうがおかしいよっ・・でも初音ちゃん、初めて・・なんだよね・・?」
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